2010年 04月 10日
知られざる名作「オンダ」著・若林健次と韓流映画??
『オンダ』全4巻・若林健次・双葉社
作者・若林健次は味のあるかわいらしい絵で意外な展開巻き起こす作品を描き続けた男
現在、入手可能な漫画作品「葬儀屋の悪だくみ」など
『オンダ』は今でいえばエログロナンセンス、ホラーサスペンスの類に入る漫画。
双葉社・漫画アクションで連載された1980~90年代バブル全盛期の作品
ミツビシ?ナショナルパナソニックをおもわせる大企業につとめる主人公の営業マンは
突然、異常を起こし出世をする直前に亡くなった同僚“オンダ”の影響を受けたのか
彼自身が大企業の重役へと、のし上がり乗っ取る物語。
実家の父親がとある田舎町の大地主にして悪名高い人物であることがイヤでたまらず
親元を離れやがて東京へ上京し大企業へと入社、そして同僚“オンダ”の死を機に
これまでにない凶暴性を発揮、あの手この手で出世していく中、
社長の息子がホモセクシャルであることを気づいた。
下ごころ大アリで近づきついに社長へと接近する。
彼が企業の派財争いから社長を救った英雄となった時、指令がくだされる。
それはある田舎町を事業開発する為にソコの地主を説得し判子をおさせる事だった。
勿論相手は実家の父親だった・・・。意外な里帰りと父の死を機に再び恐ろしい行動に出る主人公であった・・・
まさにホラーサスペンス!
今となってはバブルなんて“過去の騒動”とても考えられないだろうが、
物語の舞台を現代・韓国にすれば今でも通用するだろう。
実際、韓国に大企業の社長や大資産家がいくつかいてもおかしくない。
そのまま韓国で映画化されるかも??
韓国映画「オールドボーイ」がいい例だろうか?
アレは元々日本の漫画で原作は狩撫麻礼(ひじかた憂逢・土屋ガロン)である。