オトナの漫画 (ビームコミックス)

泉 晴紀 / エンターブレイン


知られざる名作「オトナの漫画」

※2016年11月30日、記事が好評につき文面改訂およびデータ大幅追加。加えてブログの文面が盗用されているのを他所でみたので・・・

決して巨乳のお姉さんが出てくる漫画とは違う

藤子不二雄Aの「笑うセールスマン」、つげ義春漫画作品に近いタイプの漫画である。シリアス、ギャグとも受け取れる数々の漫画短編集

収録作品紹介

「ダークマスター」 - 代金未払いをチャラにしてもらう事で常連客が喫茶店のマスターに代わって店を切り盛りすることに。しかし問題はマスターによって耳に入れられた小型通信機による指示で動いていた。次第にマスターの声が自分の肉体の意思を侵食している事になっていた…?

「水中花」 - 将来有望な外科医が手術する相手は病院長の愛人女性、しかも冷凍人間だった!?

「ポイント制」 - ある日、謎の男が押しかけて謎のクラブに入会されポイントカードを渡される。”代金はいらない代わりにポイントを稼いでくれればキレイな女の子とデートできる”ことを条件にポイントをいくつか稼ぐうちにいつのまにか怪しい仕事に手を染めてしまった事に気がつく…”貸し借り・損得”をポイントに還元した話。

「日めくり人生」 - 外食産業で大成功を成し遂げた男の秘訣は日めくりカレンダーにあった。それを知る事となったフリーライターは数日後に男のもとを訪ねるが…?
印税の計算をするところが「ルーズ戦記 オールドボーイ」のワンシーンの流用である。

「口頭指示」 - 手足骨折をした中堅画家が素人に絵画を描いてもらうように指示するが…?「ダークマスター」の簡単なリメイクか?つげ義春を思わせた話

「続・ファイトクラブ」 - 裏社会の大物が余命わずか。”あの日、最強と呼ばれる男は一体誰だったか?”彼によって集められた年老いた暴漢、殺し屋たちが収集され格闘技大会がはじめる事になった。

「カウントダウン」 - 人生に失敗を感じた男性は若い頃に出会った不動産業者の
中年男性のイヤミな一言こそが人生落胆したキッカケをつくったのだと逆恨みし
なんとかして中年男性と再会する。しかし彼によって男は自殺を決意しようとした?カウントするなか叫ぶ中、男は自殺したかどうかわからないまま終わってくれた。あいまいな作品

「ミッションあるいは伝道」 - 口の悪い中年男によって再生するシャッター商店街。”ひきこもり”や”ニート”だった男達を跡取りのない老人たちの八百屋、パン屋などの店に働かせる。かつて自分のお気に入りだった店が跡取り不在により閉店。
こんな思いをするのは嫌だと思うばかりに始めた一代プロジェクト。

「ある男の話」- タイトルはこれで間違いないかな?「中年男Aの話」だったかも?
著名な精神科医のもとへ後輩の精神科医が訪れる。彼が担当する幻聴に悩ませる患者、中年男Aの話を聞くことになるが…?

「空中浮遊の話」 - これも正確なタイトルを忘れてしまった。単純に言うと”空中浮遊できる塩”を男が大金を払って手に入れた。使い道に悩んだ末…
ただ清々しく納得する終わり方だった。
”空中浮遊できる塩”が空中浮遊できる高僧の汗だった事には笑えた。

ストーリー原作を担当したダークマスターは実はカリブ・マーレイ(狩撫麻礼)である。かっては土屋ガロン名義で「オールドボーイ」を発表

作品ごとにペンネームを変え続けてきたが現在、ひじかた憂峰となっておちついて「リバースエッジ大川端探偵所」の原作を出筆中

本作品「オトナの漫画」はこれまで描いた作品を元にリメイクした読み切り、

または次回作の元ネタに繋がる作品が収録されている。

例:「水中花」⇒『奇跡のヒト』、「ポイント制」⇒『サニワ』など

さらに驚く事に作画担当の泉晴紀は女性漫画家・山崎さやかの夫と噂されているヒトだった。(「ダーリンは55歳」参照)

元々、久住昌之と組んで「泉昌之」名義でいくつか漫画を出している。
近々、新作単行本に「食の軍師」がでてくるそうだ。

追加文)
「食の軍師」以降は現在ペンネームを和泉晴紀に改めている。
・・・実は山崎さやかが大人向けに描いたラブコメ「はだかの林檎」の巻末漫画にて夫の名前が解禁された。たしかに”和泉晴紀”と記されている。

加えて「続・ファイトクラブ」⇒『リバースエッジ大川端探偵所』のエピソードの一つに流用されている。ポイントはバズーカ男


食の軍師 (ニチブンコミックス)

泉 昌之 / 日本文芸社


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by notyou0508 | 2010-12-31 17:41 | 漫画・アニメ | Comments(0)

神罰―田中圭一最低漫画全集 (Cue comics)

田中 圭一 / イースト・プレス



”表現弾圧条例”こと”東京都青少年条例改正案”に反対である!
ここで条例によって書店から消えて無くなる可能性のあるマンガを紹介!

「神罰」著・田中圭一

田中圭一、彼は普段サラリーマンとして働く休日はマンガ家としての顔を持つ男

「ドクター秩父山」でデビュー、下ネタが強いマンガであったが絵はオリジナルでなかなかよかった。

ある日、彼の絵柄がガラリと変った。当ブログで紹介しているマンガがそれである

手塚治虫のマンガと誤認してしまうがこれは田中圭一が描いたマンガなのだ。

手間ひまかけて絵マネを続けて習得した「手塚もどき」!

さらに驚く事に載っているマンガ「脚部くん」は男性器を擬人化したキャラクターなのだ。

物語の作中には女性器を擬人化した陰部ちゃんが登場

これはスゴい、下ネタで”不動の地位”を築いたマンガ家は他にいただろうか?

でもやっぱり否定したくなる!他にも本宮ひろ志の絵まねで描いた「鬼堂龍太郎の生き様 全4巻」なども出している。

これもやはり後半から下ネタ全開となる、これも書店から無くなる可能性がある

消えて無くなる度数 ★★★★★
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by notyou0508 | 2010-12-30 00:35 | 漫画・アニメ | Comments(0)

スーパーニート序章「押忍!番長」 兄弟対決編 (白夜コミックス 241)

尾上 龍太郎 / 白夜書房



漫画雑誌コミックゼノンで架空の現代に生活するラオウ、ケンシロウの暮らしぶりを描く『DD北斗の拳』が連載されている。これよりも先に架空の現代でパチンコ・スロットで戦うラオウとケンシロウの漫画があった?

あなたの知らない名作「スーパーニート」パチンコ&スロット漫画、
強豪にして乱暴のギャンブラー・大山田マサキことマサキング

10年続けてきたギャンブラーゆえにニート(無職)の身

かって実の弟トキオ・ケンタロウと共に数々のパチンコホールの記録更新勝負を続けてきた。

今や弟らはそれぞれ就職して
トキオはパチンコ&スロットを利用して老人ホームをにぎやかにする福祉ボランティア、
ケンタロウは一度は就職したものの失業者となりニート(無職)であった。

いまだ実家で両親と暮らすマサキングとケンタロウ、マサキングがケンタロウのプリンを
奪った子供じみた事が原因で2人は再びパチンコで勝負をすることに!
負けた方は家を出て行くことであった。

架空の現代に情けなく面白おかしく生活するラオウ、ケンシロウの暮らしぶりを描く名作

白夜書房から出版されている「パチスロパニック7」「パニック7ゴールド」で
代わる替わる不定期連載されてつにジャギをモデルにしたキャラクターも登場

第2巻が出てきてもいいはずだがなぜかいまだに出ていない・・・

ちなみに著者・尾上龍太郎は『編集王』『同じ月をみている』の作者・土田世紀のお友達である。
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by notyou0508 | 2010-12-25 23:09 | 漫画・アニメ | Comments(0)

バッドサンタ [DVD]

日活




クリスマスが近づくのでここで「バッドサンタ」紹介

かってケーブルテレビに放送されたとてつもない洋画

あらすじ

「アメリカの大型ショッピングモールで働くサンタクロースを演じる中年と相棒の小男2人組

2人の正体はショッピングモールの売上金や金目の品などを盗みにやってきた泥棒だった!

これまで数多く他のショッピングモールから盗みを働いては全米各地を移動してきた。

サンタクロースとして子供たちの相談や一緒に写真撮影の仕事をこなす中

1人の少年から頼みごとを受ける「いじめっ子から僕を助けて。」

ひょんなことから少年の家に住み込んで少年を鍛え上げるのであった。

しかし、ショッピングモールの警備主任が2人の正体に気づいて、呼び出しを受けるのであった・・・」

聞くだけで一瞬真面目な想像をしてはいけない。

「バッドサンタ」(悪いサンタ)というだけあって普段から酷い容姿の中年

いじられてる少年もみるからに典型的な太った小デブ

少年の家族のほうもいい加減、両親は出稼ぎで家におらず少し痴呆のおばあちゃんと2人暮らし

警備主任も2人を呼び出したのは警察に通報しない代わりに泥棒した稼ぎを自分にも分ける為言い寄ってきたのだ。

ついにクリスマスの夜、2人は売上金や金品を泥棒するのであったがトラブル発生!

サンタがお巡りさんに撃たれる?

衝撃ならぬ笑劇のラスト?これぞコメディ(喜劇)か?

それぞれの登場人物はちゃんとした結末が待っていた!?

こんなとんでもないサンタクロースの映画があっただろうか?
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by notyou0508 | 2010-12-21 15:15 | 映画(全般) | Comments(1)

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石原都政の「東京都青少年健全育成条例改正案」に漫画家達がたちむかう。

その中に秋本治氏・ちばてつや氏・やまさき十三氏ら重鎮

ここで「あしたのジョー」で知られる漫画家ちばてつやがこの条例に反対する理由はかなり昔からある

それは彼自身が”表現を萎縮させてはならない!!”メッセージの漫画作品を出している

作中の台詞をここに表示すると

 “だんじて法律などで規制すべきものではないっ 
 
  重要なことは一度この法律ができてしまうと規制を受けるのはマンガだけじゃないってことなんだ

  小説だって写真だって絵画だって思想だって評論だって新聞だって雑誌だって

  これはいずれ全ての表現の規制にかかわってくることなんだ

  すべての表現はすべてに自由であるべきだ!
  
  そう読者にだって、いえ例え子供にだって自浄能力があるはずだ

  セックスとか暴力とかだけの内容のない作品ははじめは興味をもたれても
   
  いずれは飽きられて自然淘汰されていく

  絶対に絶対に法律とかで規制すべきものではないーーー

  ---と僕は思います !”

 本当に深い良い話!!こんなすばらしいマンガを今もう一度雑誌に載せて全国の人たちにみせてやってくれよ!

参考資料:集英社・WEEKLYプレイボーイ記事・「日本のマンガ・アニメが殺される!」
       双葉社・ちばてつや初期名作集収録「ーと、ぼくは思います!!」
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by notyou0508 | 2010-12-09 22:14 | 漫画・アニメ | Comments(0)

「野獣の王国」最近、買った漫画・日本文芸社出版

由起二賢こと由起賢二の新作本、過去に出した動物漫画に最近描いた動物ギャグマンガを加えたもの

昔、「由起堅二」を名のっていた頃、「美味しんぼ」原作者の雁屋哲と組んで「野望の王国」を描いた作家

「野望の王国」はギャグマンガ家・相原コージが大ファンになるものうなずける大作だ。

巻末のスペシャルインタビューはファンにとっては感動するものだ。

しかも驚くべきことにタツノコプロと赤塚不二夫プロダクションに在籍したことが明らかに。

石川球太、谷口ジロー系統の動物漫画、最近はシリアスなものが多くてこういうギャグは好きだ。

余談だが相原コージは「野望の王国」のパロディとも言える「サルまん」を描いたことがある。

すごいのは由起本人が自分自身のパロディにして風刺ギャグ漫画「野望の憂国」を描いている。

『事実は小説より奇なり』とはこのことだ。
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by notyou0508 | 2010-12-03 22:33 | 漫画・アニメ | Comments(1)