2012年 04月 30日
あなたの知らない名作
あなたの知らない名作・土田世紀「編集王」、出版社への入門書?
「あしたのジョー」にあこがれてボクサーになった真面目な男・桃井環八、幼馴染の兄貴分、青梅にさそわれて出版の支配社の「ヤングシャウト」見習い編集者になった。
編集者とマンガ家らの知られざる舞台裏、苦労。環八の友人が登場するゲームクリエイター・イノケン編。
主役交代?環八を差し置いて物語は進行する世間を騒がせた男「編集者・明治一郎」編
そして最終回へといざなう「ちんすこう編」
商売仇の出版社・講学館を買い取った中国財閥の御曹子ちんすこう。
自社のマンガ雑誌「ヤングナッツ」をより面白いマンガ誌するためにとった行動、金にモノを言わせた社シャウト誌の漫画家らをヘッドハンティングするのであった。
中でもちんすこうは若手マンガ家達のリーダーである骨川サヨリに狙いをつけていた。
一方、骨川の実家で父親が急遽してしまい、莫大な借金が残る・・・
ついに骨川らが若手陣が去る中、環八ら「ヤングシャウト」編集部の反撃が始まった!
「編集王」には少々笑える、副編集者の宮史郎をはじめ田村正和、クエンタランティーノら実際の俳優、芸能人を自分のマンガに出演させていたのであった?
「同じ月を見ている」「俺節」の他にも
初期の作品「永ちゃん」、尾崎豊の音楽が関わってくる短編集「ルート77」、東北の不良たちのブルース「水の中の月」、夜学校の生徒達が甲子園を目指す?「月球」といった作品など数多くの作品を出している。
中にはいまだに単行本化されていない作品もあったりする。
ここで「かえってきた編集王」を表示、10年前にテレビドラマ化記念として出された読みきり
副編集長の宮さんが中古書チェーンを視察するなか、店から現れたのが環八。
ただでさえ貧乏で食費に困る中で編集社の在庫本、マンガを勝手に売ってしまったトコロを見つかってしまう。編集者、いや出版業界にとってはの「中古書チェーン」がどんなにやっかいなものか説明が始まる・・・
簡単に言えば、ちゃんと新刊がでたら近所の書店やTUTAYAで普通に買うように!ブック・オフのような新古書店に置かれている物はあまり買わないで欲しいとの事。